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インプラントQ&A ②

インプラントQ&A ②


そもそも歯ぎしりってどうしておこるんですか?治せるんですか?

歯ぎしりって難しいんです。歯ぎしりは歯の痛みはもちろん、肩こりや頭痛、顎関節症、それとなにより詰め物が取れたり歯が欠ける原因になったりします。 それ故に何とか歯ぎしりをやめさせられないかと歯科医師と歯ぎしりとの戦いは歴史があった訳です。 その原因はストレスだとか、噛み合わせと言われてるんですけどただ、数年前オランダの医師が生前、歯ぎしりをしていた方達のご遺体を人体解剖したところ、脳の海馬にしなかった方々と比べ特徴があった、つまり歯ぎしりは遺伝だと考察した。未だに色々な意見はありますけど、私だけではなく多くの歯科医師はそれで納得せざるをえないのが現状です。

歯ぎしりする癖がある人はインプラントできますか?

基本的にはインプラントを行うにあたっては問題はありません。ただやっぱり気をつけなければいけないことは、患者さん側にも歯科医師側にもあるんです。まずはインプラントで起こるトラブルは、たいていの場合は何も問題なくリカバリーできる。ただその中でも、歯科医師側にも患者さん側にもお互いに最も嫌なトラブルは骨の中でインプラントが折れるというトラブルなんです。この場合、骨の一部と折れたインプラントを除去して、その上で骨が再生してからインプラントをやり直すことになる。リカバリー出来るんですけど、嫌じゃないですか。ただ、歯ぎしりをしていらっしゃる方は、そのトラブルが起きやすいと言われています。ただ、きぬた歯科は開業29年、1年で3千本近くのインプラントを行っていても、未だに経験したことがないんです。それは大きな理由が2つあって、当院での対策として、使用しているインプラントのメーカーを厳選しています。それは大切です。実際折れやすいメーカーのインプラントってるんです。もうそれを使っている歯科医って、知らないとしか言いようがないんです。それとインプラントとそれに乗せる歯を接着剤ではなく、ネジで止める。つまり、無理な力が加わると緩む様になっておる訳です。こういった気遣いをしている病院と、そうでない病院があることは確かなんです。


奥歯のインプラントって難しい?

人間の歯には失いやすい順番があります。一番失いやすいところは、本来真ん中から6番目の歯。この歯は平均で6歳の時に生えてきます。奥歯として一番最初に出てくる歯です。噛み合わせのカギと言われている大切な歯です。奥歯でも一番力のかかる歯、それ故に一番最初にダメになってしまいやすいわけです。私も今から31年前、25歳の時に一番最初に抜く羽目になったのは左下の6番でした。それ以外ですと、上の前歯、これば事故で失うパターンです。
私自身で体験しましたように、歯を失っていく人生はそこからスタートするケースが多い訳です。上下左右の差はあっても。
この場合、たいていの方がそうなんですけど、まず選択肢としては前後の歯を削って、接着剤でとめるブリッジ、これは前後の歯がすごい痛む訳です。歯医者の私はそれが嫌で初めから入れ歯を入れました。これは私が歯医者として経験して本当に良かった。めちゃくちゃ違和感があって、違う技工士3人に作ってもらっても私は無理でした。こりゃブリッジだなって、その時インプラントの選択肢が、今から30年以上前でしたからなかったんです。インプラントってものがあるというくらいで、結局ブリッジを入れて、私は人一倍歯が弱いからすぐ前後の歯がダメになってしまって、1本の歯を失うことで3本の歯がダメになってしまったんです。1本の入れ歯であれだけ悩んだ私が、3本の入れ歯を入れるって考えられない。それで、インプラントの勉強を患者さんたちの為というより、自分自身の為に思いっきりした訳です。
前日母と電話で話をしましたけど、インプラントという治療法があって本当に良かったと、もし、義歯を入れ続けていたら人生観は変わっていたと思います。


どんな場所の歯でもインプラントできるの?

基本はどんな場所でもできます。ただ、骨折した際の骨を固定するプレートやワイヤーが骨の中に入ったままの方や、下の顎で神経の疾行が粘膜のすぐ下にある場合があります。どちらも稀ですけど、できないって言うしかない症例は稀ですけどあります。

治療の痛みについて

これは当院ではインプラント治療をされる方達は、術中はもちろん全く痛くなかったとおっしゃるのは当たり前ですが、術後も痛み止めを飲む必要はなかったか、飲んでも1回か2回とほとんどの方がおっしゃっています。
私は小学校4年生の時、新聞を読んでいて今でも忘れていない心に残っている記事があります。それは東京大学病院と慶應大学病院では盲腸の仕方が違うって書いてあったんです。東大は大きく切って、慶應はなるべく小さく切って。東大は大きく切る分、傷跡は大きくなるけど確実性がある。慶應は傷跡は小さくなるけど、熟練性が要求される。あなたはどちらにしてもらいたいですかと、朝日新聞に書いてありました。
当然今はあれから50年近く経っていますから、検査器具も高度になって、東大も慶応も大差はないんでしょうけど、小学生でも私にとっては衝撃的な記事だったんです。その頃私は医者になるって信じていましたから、こりゃ将来、東大に行くのか、慶応に入学すればいいのかって。全くもって世間知らずだった訳ですけど、その話は今でもきぬた歯科の教訓になっています。きぬた歯科ではインプラント術前検査で行える全ての器具が揃っていますから、特別な症例でなければ、大きく切って開く必要がないです。
それ故、思っていた様な痛みや腫れはなかったとおっしゃる方がほとんどです。ただ、体質にも体調にも絡んできますから、絶対とは言い切れません。少なくても痛みが怖いからという理由でインプラントを諦めるということはきぬた歯科においてはないと思います。

アフターフォローって費用がかかるの?

これは重要です。病院によって全く違います。きぬた歯科では特別なことをしなければ基本無料ですけど、メンテナンスに1回1万円から2万円かかる、3ヶ月に1回それに付き合わなければ保証はしないといった病院もあります。それはきっと理由はあると思います。インプラントを入れたことで、ずっとランニングコストがかかってしまう。インプラントを行う前にちゃんと聞いておいたほうがいいでしょう。


インプラントの失敗や後遺症について

インプラントの失敗はあります。主に3つの失敗例があります。
・インプラントが骨と結合しない
・インプラントを入れた後、細菌に感染する
・インプラントの上に建てた歯のトラブル
以上3つ挙げられますが、リカバリー(やり直す)ことができます。

骨と結合しかったときは、骨が再製すればやり直すことができます。細菌に感染したら、専用のレーザー照射機を使用しての治療をして投薬、お口の中の清掃でかなりの確率で防ぐことができます。上に建てた歯は、簡単にやり直すことができます。
トラブルの頻度は、病院や使っているインプラントの種類によって違いがあります。
後遺症が残ることも稀にあります。副鼻腔にインプラントが落ちてしまうことがありますが、取り除くことができます。問題は、下の顎です。下の顎は、神経が張り巡らされているため神経の損傷による麻痺が治療によって起こる場合があり回復するまでに時間がかかります。しかしながら、CTを撮影して歯医者としての経験を思えば、あまり考えられないことです。
あとは、インプラントが割れるということもあります。当院で使っているインプラントメーカーでは、そのようなことは1件もありませんが、そうなった時には取り除いてやり直すこともできます。
以上のことがお近くの方が経験されたような話を聞くと回避的になってしまうと思われますが、インプラントはどこでやっても同じではありません。一般的に考えると手術数を公表していて、数の多いところが基準となると思います。経験値が多いきぬた歯科での治療は安心していただけると思います。まずは、ご相談にお越しください。


開業医か大学病院か

判断の基準は4つあります。
①費用
②経験値・技術
③通院しやすいか
④インプラントメーカー
費用については、どちらが安いというわけではありませんので判断基準にはならないです。経験値・技術面は、必ずしも大学病院なら症例数が多いという訳ではありません開業医もそうです。少なくとも「きぬた歯科」は大学病院を含めて、インプラントの症例数は日本で最もあります。
通院のしやすさだと、これは圧倒的に開業医の方が楽だと思います。インプラント後のメインテナンスが重要になってきます。仮歯が外れるなどの小さなトラブルに対応できるのは、開業医であると思います。しかしながら、全面的に開業医でインプラントをするのがいいのかというとそうではありません。稀な症例でインプラントを埋入する全く無理なケースがあります。そいったケースは骨を作る処置で必要になり、しかもその骨を作るために入院が必要なケース、この場合は骨を作ることを当院においても大学にお願いすることもあります。もちろん当院でも骨を作る処置は頻繁に行っていますが、稀なケースもあります。後、重大な基礎疾患そういったケースも大学とタイアップする必要は当院でもあります。